世界の覇権国について 
       (解説)不動産コンサルテングマスター 
           河 合 恭 伸

● まえがき

産業革命後、欧米諸国による植民地が世界各地に 出来ましたが、第二次世界大戦で日本が戦ったこ とで、世界の植民地は殆ど消滅し、多くの国が出 現しました。

それまで世界に支配的な影響力を持つていた英国 から、戦勝国米国に覇権が移りました。しかし、 米国の覇権にも陰りが見えてきている今、次の覇 権国たらんとする中共の活動から目が離せません。

● 覇権国の変遷

産業革命で経済力を蓄え、軍事力も強大化した英 国は、世界各地を征服して植民地を作り世界の覇 権国としての地位を、国際通貨ポンドを虫中心と して確立しました。

日本もあわやロシアの植民地にされようとしたが、 日清、日露戦争を経て、植民地化を免れました。 当時の世界通貨はポンドを中心として経済活動が おこなわれました。遅れじと他の西欧諸国も進出 し、世界の6割が彼らの支配下に陥り、植民地と されました。

西欧諸国の中でも遅れて先進国入りした独国は隣 国のオーストリアやオランダに侵攻して第一次世 界大戦を始めましたが、広大なロシアへの侵攻に 失敗して独国は破れ、第一世界大戦の敗戦国とな りましたが、ヒットラーが現れて第二次世界大戦 を始めました。

日本もソ連の策謀に乗せられシナ事変を始めて中 国大陸に釘付けにされました。日本人が勤勉な故 に反感を買い、黄禍論が米国に起きて日系移民の 迫害、日本の経済封鎖のために第二次世界大戦に 巻き込まれて敗戦を迎えました。

第二次世界大戦で主導的な立場に立ち、戦災を受 けずにいた米国が代わって覇権国になりました。 その後、台頭するソ連や共産主義との戦いに疲れ て勢いを失ったところへ、中共が虎視眈々と大陸 国家としてチベット、ウイグル、東南シナ海など に勢力を拡大し、南太平洋諸国や南米大陸にも覇 権を伸ばしてきて、米国と覇権を争う迄になって います。

● 覇権国の変質

英国も米国も資本主義国で有り、先進国として立 場を有利に進めるため、世界にグローバル化を進 めることで自国企業の活動を支援してきましたが、 基本は自由と言論を尊重する民主主義国家です。

しかし、中共は社会主義国家で共産党による専制 と独裁国家で、自由、言論、政治活動、宗教活動 の自由も認めない暗黒国家で、全く相容れません。

覇権国米国はこのまま中共の覇権を野放しにして いてはということで、情報化社会の今日、次世代 の5Gの取扱いを中心にして貿易戦争を仕掛けて います。関税率の高低が問題で無く、今の貿易戦 争の本質は、覇権を誰が握るかの問題なのです。

日本の安全保障は日米安保条約で米国に一任され ていて、北朝鮮以下の状態に置かれています。東 シナ海で石油ガスの掘削が行われても、「遺憾であ る」と表明するのが精一杯です。尖閣諸島で中共 の船や航空機が侵入してきても、海上保安庁の船 が「退去して下さい」とマイクで叫ぶだけです。

南シナ海の珊瑚礁は世界の意思を無視して、固有 の領土だと宣言し、基地化し、ミサイルを置き、 滑走路を作っています。そのため、原油輸入の8 割を中東地域に依存している日本の海上ルートの 安全が脅かされています。中共が領海侵入の名目 でタンカーが検閲されれば、忽ち貿易が滞り、日 本経済に重大な影響を受けます。

● 日本の立場

中共は自国を平和国家と言いながら、とる行動は 帝国主義的で、世界からの抗議は全て無視する国 です。

結論は自ずと出てきます。そんな国と協力出来ま せん。首脳を国賓として呼ぶことさえ憚られます。 米国の自国中心主義的傾向のいま、真に防衛力の 自立を図り、財務省からリフレ派を排除してGD P倍増を図る経済政策を早急に採ること以外にあ りません。


 


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