- 建築部材についての基礎知識 2 -



階 段
高低差のある場所の移動のために設けられる構造物の一つが階段です。古い言い方では「きざはし」とも言われますが、形状としては直線、カーブ、螺旋、折り返し、かね折りなどがあります。材質は住宅内では木材、鋼材等が用いられています。階段下の空間を有効利用するため、箪笥階段又は箱階段と言われるものが利用されています。

理想的な階段は踏み面(D)+蹴上げ(H)×2=歩幅(60兪宛紂砲垢襪里良いとされています。従って、蹴上げ15僉踏み面30冂度になります。建築基準法による最低基準はではH=23儖焚次■帖15儖幣紊箸覆辰討い泙垢、これでは検査は通っても日常生活は大変です。出来るだ勾配を緩やかにし、長い階段の場合は、途中で踊り場を作ることで昇降が大変楽なります。

階段は転倒の危険が大きいので手摺りを付け、照明を付けて危険の防止は配慮することが必要です。手摺りも、階段からのはみ出し防止だけでなく、老人などの体を支えるため、昇降の補助として利用されています。さらに、踏み面で滑らないようにノンスリップという器具を付けたり、凹凸を付けるなどの工夫もされています。併せて材質も十分に検討する必要があります。

近年は、階段を現場で作るより、既製品が売り出されているので、それを利用した方が工期的にも仕上がりも良いので利用される率が高いようです。
火災報知機
最近の火災では、昔以上に多くの焼死者が発生しています。住宅構造が気密化し、使用建材が燃焼時に有害ガスを発生し、それを吸って呼吸困難になったり、燃焼速度が速くて逃げ遅れることも多いようです。

平成18年6月に消防法が改正され、一般住宅でも火災報知機の設置が義務づけられました。新築住宅は即実施ですが、既存住宅の場合は地方自治体により若干の猶予期間が設けられています。(大阪府は平成23年3月まで)最近の火災状況から、猶予期間を待たず、自発的に各戸で早期設置されることが望まれます。
感知するタイプとしては「熱」「煙」「炎」感知に分かれます。設置場所としては天井や壁に設置するものがあります。一般家庭に設置されるものは、ビルなどに設置する自動火災報知設備と違い、感知と警報が一体になり「電線を使うタイプ」と「乾電池タイプ」があります。なかには、10年耐用年数の使い捨てタイプもあります。価格は1個約数千円程度で、誰でも簡単に取り付けられます。ご依頼があれば、当社でも対応いたします。

設置場所は寝室、階段は必須で、台所など努力義務として設置が求められています。使用するタイプは台所などは熱感知器、寝室や階段は煙感知器が一般的です。警報音はその部屋か家の中で聞こえる程度で、外には余り聞こえません。そのため、老人や子どもだけの留守宅の場合、実質的に役立たない場合も起こります。外部にも聞こえるようにしたいときは、それなりの工事が必要になります。
何れにしても、火災は起こそうとして起きるものでなく、ふとした不注意により発生します。報知器があれば万一の時、大いに役立ちますので、気づかれたとき、消火器とともに設置されることをお勧めします。
カーテン
建物の窓は、その建物のイメージを大きく左右します。外部からは、建物の形、窓を通してその家の暮らしが推測されます。内では、外からの視線や光線を遮ったり、部屋の雰囲気を変える上で大きな役割を果たしています。

それだけに、カーテンは使用目的に合わせて数限りない程の物が作られます。そのため、二重カーテンにして、視線を遮る薄手の物と、光線を遮る厚手の物を使い分け、全体のバランスを工夫したものが使われたりしますが、空気の遮断のために透明なビニール製のものも使われることがあります。

一般にカーテンと言えば布製のものを思い起こしますが、素材は布、木製、金属製、ビニール等が用いられ、日本古来の葦や経木を使ったすだれ、金具を組み込んだアコーデオンカーテン、薄いスチール板のブラインドと云われているものまであります。これに色彩や絵柄が加わります。

その開閉や格納も上下、左右。吊り上げ、巻き込み、折り畳み、パネル式まであります。吊り上げたとき、古くから伝えられているもにバルーンやオーストラリア、プレーンなど、ホテルなどでは様々に工夫されたものが使われます。布の場合、一般的に様々な襞やゆとりを作って、アクセントに工夫が凝らされています。

カーテンにはそれを吊すレールが必要で、スチールや木製のものがありますが、カーテンの上部を覆う上飾り、バランスがあると空間の奥行き、遮光性の向上、レールを隠すのに有効です。こうした居住空間の演出以外に、防炎、遮音、空調、空間の遮断のためにも利用されていて、その利用範囲は無限に近いほどです。家庭でカーテンを考えられるとき、その使用目的、場所、季節などを考えて、内からと外からとの効果を合わせて考えながら、いろいろと工夫されと楽しいものです。
金 物
日本の建築工法には「伝統工法」と言われる、木材の接合等に独特の複雑な接合工法を用い、釘などを出来るだけ用いないのが腕のいい職人と言われる技術が発達していました。同じ木の文化圏の米国には、決まった寸法の板と枠を釘で留める「2×4(ツーバイホウ)工法」というのが発達していました。
戦後、こうした米国の建築工法が導入され、地震などの災害に強いということで、和洋折衷の「在来工法」または「軸組工法」と言われる工法が我が国に発達し、手間の掛かる接合加工を省略し、金物により補完する工法が発達してきました。その結果、場所や用途に応じた金物を使用することで、地震などにも強い建物が、比較的容易に建てられるようになりました。
これらに用いられる金物は、釘やボルトに限らず柱を固定する羽子板ボルトや、筋交いと柱を固定する筋交い金物等、場所に適した金物が発達し(財)日本住宅木材技術センターが「Zマーク表示金物」として規定し、公庫の共通仕様書にも記載されるようになりました。その他「Zマーク同等認定品」「Cマーク金物」があります。
確かに、金物を使用することで堅固な建物を建てることができますが、偏った用い方をすると弱い部分に余分な力が掛かり、逆効果も出てきます。また、金物なので比較的錆びに弱く、経年劣化が起きやすいので、壁内や天井、土台等、目に触れないところの湿度の管理には、特段の配慮が必要となってきています。
カーペット
絨毯のことを「カーペット」とも言いますが、今では部分敷の高価な素材で作られたのもを絨毯、工業製品で繊維質で作られた広い敷物をカーペットと区分して呼称されているようです。

工業製品であるカーペットは比較的安価なこともあり、一般庶民の住宅の敷物として利用されています。その作り方によって毛足の長いシャギー、パイル状の毛足のレベルループ、パイルで毛を打ち込み抜け毛を防ぐため裏面に合成ゴムを塗ったタフテッド、不織布で作ったニードルパンチ・カーペットが代表的です。その他製法により色々なものが作られています。

また、素材も羊毛、合成繊維で作られる他、竹、サイザル麻、籐、ココヤシなど様々な素材が利用されています。ビニールで作った人工芝もあります。日本の室内で利用されているものは、羊毛、合成繊維で作られたものが殆どです。

床材として、最近の人気はフローリングですが、カーペットもなかなか捨て難いものがあります。歩行の衝撃を柔らかく吸収してくれるので、疲れないことや防音効果があること。目の披露が少なくソフトな照明効果が得られることの他、防ダニ加工、防炎加工、防汚加工、撥水加工が施されたものが多く作られるようになって、従来欠点とされてきた問題が殆ど解決されてきたことにあります。

ガラス
硝子は珪酸、硼酸などの酸性分と、ソーダ灰、カリなどの塩基成分を調合し、1400−1500度の高温で溶融し固化したものです。酸性分と塩基成分それぞれ1種からなるものを「単ガラス」2種以上のものを「結合ガラス」と言い、窓ガラスや器物用のガラスは結合ガラスです。
ガラスは熱の伝導率が小さい割に、熱膨張係数がが大きいので、部分的に熱せられると破壊しやすく、軟化点は720度程度です。
特殊ガラスとしてステンドグラスに用いられる「色板ガラス」の他、熱処理により衝撃強さを通常の3−5倍にした「強化ガラス」や、透明のフイルムを挟んで衝撃があっても破片が飛散しにくくした「合わせガラス」の他、2,3枚のガラスの間に乾燥した空気を入れ、音や熱伝導率を小さくした「複層ガラス」もあります。
ガラスはシーリング材やバックアップ材を用いて所定の場所に取りつけられますが、板ガラス吊り工法など、大型のガラスを金物で吊り、自重のたわみを取った工法もあります。
家屋の屋根材として茅葺きも檜皮葺きもありますが、瓦やスレート、鋼板が一般に用いられます。瓦には粘土を素材とする「粘土瓦」(釉薬瓦と無釉瓦に分かれます)の他、セメントと砂を圧縮成形した「厚形スレート瓦」玄昌石を材料にした「天然スレート」セメントに繊維を混入強化した「彩色スレート」の他、カラートタンやアルミ合金などに断熱材を組み合わせた「金属系」の屋根材があります。
瓦は建物の美観を左右する他、耐水性、遮音性、断熱性、耐久性、軽量、色彩、コストなどが重視されます。その耐久性などは、施工法如何により大きく変わってきます。
最近の屋根工事は、垂木の上に12个曚匹旅渋ね儿臠弔鰺僂い堂虻野地板が敷かれ、その上に湿気を防ぐためにアスフアルト・ルーフィングがカッター釘で動かないように敷き込む乾式工法が取られています。昔は瓦の下に土を入れて固定していましたが、最近は桟を取りつけ、瓦の突起を引っかけ、釘で固定する方法が取られています。
屋根面と瓦の間が大切で、その間の空気層が急激な温度差を和らげ、瓦に生じる結露を防ぐ役割を果たしています。従って、瓦でなく、化粧スレートの中には野地板に密着して空気層がなく、素材自体の性格から熱が蓄熱し、熱気や湿気が直接屋根面に伝わることもあるので、余り好ましいとは言えません。
ビニール壁紙
壁装材である壁紙の90%がビニール素材のものを使用しています。 ビニール自体はポリ塩化ビニールを原料とし、原料を柔らかくするために可塑剤を添加します。ポリ塩化ビニールは石油製品であり、添加される可塑剤にも環境上問題点が指摘されています。その他、難燃性、抗菌、防カビ加工に使用する薬剤にも有害性が指摘され、燃焼時にも有害ガスを放出すると言われています。しかし、建材としての使用する限りにおいては、いまのところ規制がありません。
いろいろ問題点が指摘されていますが、ビニール壁紙は安価で、加工性、施工性もよく、デザイン、色にも優れているので多用されています。
壁紙はリフォームの時剥がしやすいように表地と裏紙とからできていて、薄い素材の場合、下地の凹凸を拾って仕上がりが見苦しくなりやす。従って、素材を選ぶとき厚手のものを選ぶか、下地処理を丁寧に仕上げる必要があります。
エコロジー壁紙
ビニール壁紙についての環境上の問題点を克服するため、他にエコロジー素材を使った様々な壁紙が最近出回っています。
天然素材である木材パルプを使ったものは森林資源の急減に伴い、再生紙や草などを使った物が主流となっています。その代表的なものとして和紙、ケナフ(アオイ科の1年草)、バガス(サトウキビの絞り滓)、月桃(ショウガ科の多年草)、珪藻土(耐火レンガに使用される植物プランクトンが化石化した土)などを使用した壁紙があります。
これら自然素材の他に、モーメント(セルロースとポリエステルから出来ていて、重金属、塩素は使用されていません)、エコカラット(アロファインという多孔質粘土をセラミック加工したもの)、アクリル・オレフィン(良質の石油を使用しているので可塑剤を使用していない)、ホルムアルデヒド消去(ホルムアルデヒドを吸着分解する吸着剤をコーテングしたもの)壁紙などがあります。
ここで注意したいのは、紙、織物壁紙とといっても51%以上使用していればよいので、残りの素材にビニール素材が使用されていても、紙壁紙や織物壁紙と言うことができます。珪藻土をスプー一杯入れただけでも珪藻土壁紙と言えるということです。
そこで、素材を選ぶことは勿論大切ですが、換気を十分に行うよう留意すれば問題の大半の解決でますので、余程体質的に敏感な方は別として、あまり神経質にならないことです。

 

 

 

 

 

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